近況日記 2020.04.01

なんだか落ち着かないこの頃。
桜が咲いて、少し嬉しい。いつもなら、満開の桜で、世の中がぱあっと盛り上がるのに、今年はそうもいかない。

あいつがじわじわとやってきている。コロやん。関西人のあだ名でよくあるのが、”やん”をつけるやつ。あだ名をもらったらコロナさんも身内認定。


私の近況を知りたい人がいるかはさておき、なかなか歴史的な瞬間にいる気もするので、日々の記録をぼちぼちと残しておきます。



今は神戸の隣の明石に住み、
奈良で障害のある子と関わる福祉の仕事を週一でしつつ、
奈良でしぶとく書道の稽古に通いつつ、
神戸のシェアオフィスでイラストの仕事をしつつの生活をしています。

奈良にいずれ引っ越すので、二拠点のような生活です。奈良にいる時は実家のお世話になっている。


人が2〜3割減ってるけど、でも相変わらず人は出歩いている印象の明石。神戸も同様。
そもそも(観光地以外は)出歩く人が少ない奈良。人混みって何?祭りの時くらいです。飲食店だって間隔がもともとめっちゃ開いている。



コロやんが流行ってきてからしばらくして、書道の稽古はお休みに。郵送で添削に(アナログだけど楽しい)。あらためて、先生が目の前で書いてくれ、教えてくれる日々のありがたみを痛感する。先生の筆さばきは本当に迷いがなくて美しいの。

ヨガも行ってたけど、お仲間が平均70オーバーなので、私はお休みすることにする。YouTubeで代用。

旅行が大好きだけど、さすがにお出かけする気分ではなくなってきた。近所を散歩したり、海辺の公園に行ったりする。やはり自然は癒しだ・・・

なんだかせわしなかった日々が、ここにきてゆるやかになっている。意外と、これでもいいんだな、とふと思う。どこかで「なんかしなきゃ」と気が焦っていたのが、ブレーキがかかった。自分のいろいろを見つめ直す、サナギのような時間がきた感じ。


福祉施設の仕事は変わらずのペースで行っている。むしろ放課後だけだった受け入れが、急な休校に合わせて10時〜夕方5時まで拡大になる日も(濃厚に接触・・・!?)。

障害がある人達といっても、介助があればトイレも行けるし、食事も自分でできる人が多いけども、やはり介助が必要な人達。そんな人たちと日中過ごしています。どんとこいトイレ介助。

普段はお昼ご飯を一緒に作って食べるのが、今は調理を控えようということになり、お弁当を注文することが増え・・・ほか弁が嫌いになりそうです。4日連続でハンバーグ弁当を注文してしまい(唐揚げ弁当と二択!唐揚げよりはハンバーグ派)、今はハンバーグとちょっと距離をおきたい気分だ!

この場所は本当に必要だと思う。親御さんが家族だけで介助の必要な子を見続けたら、自分の生活の世話をする時間なんてとてもない。スタッフ何人もでみていたら笑える話も、自分たちだけで抱えてたら、本当に笑えない(暴れたとか、ごはんひっくり返したとか)。

一人でも感染者が出たら、通所サービスは閉鎖される為、ドキドキする。消毒と掃除に精を出す。



オーストラリアにいる伯母(Keiko Amenomori-Schmeisser)に連絡をとったら、外出制限がかかって買い物と医療受信、近所で犬の散歩しかできていないという。染色家なので、家で作業しているし、今のところ平気と聞いて、 少し安心する。

イギリスに住んでいる友人も、同様の外出制限がかかっていて、在宅勤務中。「在宅勤務だと、自分の時間と仕事の時間がゴチャゴチャになる」という。うん、めっちゃわかる。

明日はこの封鎖が我が身に降りかかる可能性大だ。


SNSを開けたら、怒りと恐れがあふれている気がする。あんまり読みすぎると、そこに流れている感情に負けてしまう(こう見えても私はだいぶ繊細)。しばらくは、あまり見ないように気をつけよう。iPhoneをポーチの中に入れておく。

政府の指示を待っていたら、このままだと多くの人が死んでしまう。まだ自治体の知事や市長の方が、リアルに考えている感じがする。そりゃそうだよな、自分ところが崩壊したらやばいよな。県と市町村の様子を見つつ、なんとなくの自分の勘を大事にして過ごす。

今は、出かけたくない気分だから、おうちでなるべく過ごすことにする。やってみたかった紙版画にチャレンジしよう!



こういう時のニュースは大手新聞よりもローカル紙の方がリアルだなと、西日本豪雨の際に気づいたので、神戸新聞をオンラインで見ている。
イギリスのBBCとアメリカのCNN、中東のAl Jazeeraも見ていたけど、防護服の緊急現場の写真ばかり見ていたら、だんだんグッタリしてきた(こう見えても私はだいぶ繊細・パート2)。

その事を船乗り夫に伝えたら、「今はBBCよりBTS(推しのグループ)を見てなはれ」をおっしゃる。うん、BTS見たらめっちゃ元気になったわ。
アーティストは元気をあげるのが仕事なんだな、とあらためて思う。BTSのみんなも元気でいてください。



イラスト・デザインの仕事は、私は例年だいたい春が暇。イベントが続々中止になっているのを見て、しばらくは厳しくなる予感がする。イベントがなくなると、付随する仕事もなくなる。

そもそも依頼してくれる余力がなくなる会社もいっぱいあるだろう。
どうかどうか、お互い生き延びられますように、祈るしか出来ないのが歯がゆい。

こんな時だからこそ、かわいいものを見ると心底癒されるし、わかりやすいデザインで人を誘導するのは人助けになると思う(明石市の案内ページはいつも本当に見やすい)。イラストレーター、デザイナーができることは、いっぱいある。



写真のロケができなくなったら、風景が得意なイラストレーターに声をかけてください。
モデルさんがこれなくても、イラストなら大丈夫。リアルでできなくなったこと、けっこう、イラストならできます。



編集している旅行やおでかけの記事がポシャって、掲載する記事が足りない?これはぜひ森あめのに声をかけてください。ほんわかする、イラストつきコラムや4コマ描きますよ!長〜い説明をまとめて、かわいいイラストをつけて、わかりやすくするのも得意です。よかったら声かけてください、力になります。 → 連絡先



こんな若干どよ〜んとしがちな日々を、パッと明るく照らしてくれたのは、友達からの手紙と本の贈り物。本って知識と感性の宝箱。しかも宝箱ごと、人に手渡せるって、なんて素敵なんだろう。
手書きの手紙って、本当に嬉しい。字とか、便箋に、その人らしさが出てきて、情報がいっぱい詰まっている。

郵便屋さん、届けてくれてありがとう。


このゆっくりした時間に、私も誰かの気持ちを明るく照らせたらなぁ、と思っています。紙版画かなんかで便箋作って、人に送ろうかな。

長いのに最後まで読んでくれた人ありがとう。
ってその前に晩ごはん作らねば!ほなほな!




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