Diary 07/17 煮穴子・ヘタレが取り戻した自信
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漁協がくれた自信
もはやクセと言ってもよい、つかれた時に限って、やたら魚を買ってきてしまう。
しかもめんどくさいタイプの。(イカまるごととか)
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今日も穴子を一匹買ってきてしまった(そして初・煮穴子が先ほど完成した)!
いまは漁師町に住んでいるので、とにかくスーパーに行けば新鮮な魚が色々揃っている。
海なし県育ちにとっては、まだまだ珍しくて楽しい。
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魚がさばけるようになったのは、ここ1,2年である。
漁師町にある漁協の料理教室で、そろりそろりと始めたばかり。イワシをさばいたけどボロボロにしちゃう、魚料理ルーキー。
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料理教室では声のでかいオバはんに交じって、
半泣きで鯛をさばき、トビウオをつみれにして、なんとか手で覚えてきた(半分は忘れたけど)。
魚料理なんて、できないと思っていたけど、実際に手取り足取り教えてもらえば、案外出来たんである。これはちょっぴり自信がついた。
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いやー切り身より、まるごとの魚のほうが安いし美味しいでないか・・・!と気づいた時にはハマってしまった。ありがとう漁協。
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ヘタレから立ち上がる
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私は結婚してから一度も揚げ物をしたことがないヘタレ嫁である。(あれは料理好きの夫が揚げるか、おいしいお肉屋さんで買ってくるものだと認識している)
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揚げ物をしたら、間違いなく火事起こすか台所を爆発させる自信がある。なので家庭と地球の平和のために自粛している。
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器用そうだとか何でもやりそうだと思われがちだけど、とんでもない。
超スーパーウルトラ級のヘタレが私だ。
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とにかく昔からヘタレで怖がりすぎて、30歳までマッチで火をつけることもできなかった。
跳び箱は4段までしか飛べない。鉄棒は前回りもできない。
自転車に補助輪なしで乗れるようになったのは、まさかの小学五年生の時。どや。
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何が怖かったのかわからんけど、とにかく子供時代は怖いものが多すぎて、何もできなかった。
そしてその暗い思い出は、結構長いこと、ついて回った。ようは自信が持てなかったんだぜ。
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周りの大人は言うていた。「最近の子供はな~んもできひん」と。あれものすごく傷ついたわ~。
チャレンジする機会がなくて、体得できてへんかったんや~、と今なら言えるのに。悔しかったなぁ。
(大人よ、若者に文句言うなら丁寧に教えてくれや)
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子供時代は暗黒。それ以降も自分としては過去が暗い。「インドア派」は家から出ないことで、美術館とかにお出かけしていたら「アウトドア派」だと思っていた。
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最近になって、ようやく、子供時代を取り戻しはじめた、というか、人としての何かを取り戻し始めた感じがする。魚料理もそのうちの一つだと思う。
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料理だとか山歩きだとか、マリンスポーツとか、体験することを始めてから、ものすごく視界が明るくなった。
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一番最初は人に教えてもらって、それからYouTubeで応用をしていったら、やれることがどんどん増えてくるじゃないか~!
寺山修司は「書を捨てよ、街へでよう」といったが
今の私なら、「スマホは置いといて、手と足を動かして何かしよ!」と言いたい。
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手と足で体得したことは、自信になる。
そんなシンプルな事を、ようやくわかってきた三十路の初夏。
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