[ 鹿の連載 ] 「鹿寄せ」の謎を解明!why deer gather to "shikayose"
奈良の鹿愛護会が伝承している行事「鹿寄せ」。明治25年に始まった行事で、今は夏と冬の午前中に行われています。
夏と冬はキャンペーンがあり、期間中は無料で見ることもできます。だいたい朝10時から15分くらい。(やってる日は限られているので、奈良の鹿愛護会のHPで要チェック)
シカも「鹿寄せ」は有料で個人でリクエストもできちゃいます!サプライズにいかがでしょう。
なぜこんなに集まるのか不思議ですよね。
いつもの条件が揃うと、「パブロフの犬」のように、条件反射で集まってくるそうです。
一度吹奏楽のトランペット(とホルン両方)で試してもらったのですが、夕方だったのもあって一頭も来ませんでした。パブロフの鹿・・・!ちなみに慣れてくると若干スローな感じでくる鹿もいるとか、いないとか…
鹿は何で寄せるのか。鹿寄せでは「ナチュラルホルン」という楽器が使われています。
鹿寄せでは「ナチュラルホルン」という楽器が使われています。こちらは、今主流になっているホルンとは異なりホルンの「押すところ」がありません。実は古楽器の一種。こちらも歴史が詰まっていそう・・・なかなかアンティークな雰囲気が出ています。
どうやらなかなか貴重なものらしく、楽器関係者から、譲ってもらえないかと声もかかったそうです。しかし貴重な楽器なので、やむなくお断りした、との事。
このホルンでシカ集まらない?実はそんなことはないかもしれない。鹿寄せにホルンを使い始めたのは、戦後からです。鹿寄せは戦争で一時中断されています。
明治時代に鹿寄せを始めた当初は、「進軍ラッパ」が使われていました。
当初のラッパは、今も奈良の鹿愛護会で大切に保管されています。これもまた、「押すところ」がないタイプでした。
押すところがないラッパは、口の動きやらで音程を変えるので、かんなり上級者向けっぽいです。が、お祭り用品店で「進軍ラッパ」ないし「信号ラッパ」という商品で今も売られています(笑)しかもお求めやすいお値段ですこと!
楽天市場でも買えますよ。誰かこれで鹿を寄せてみてください。もちろんエサ付きでね。
ではまた来週末に〜
取材協力;奈良の鹿愛護会さま
http://naradeer.com/
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